『恋するアバターちゃん』（相庭）デジタルちゃおコミックス発売記念！忍者系VTuber声優　朝ノ瑠璃さん×相庭先生スペシャルトーク!!

「VTuverのまんがを描こう」となったのですが、私がVTuberのことがまったくわからなかったんです。知識0％の状態で、情報を入れるところから始まって…。それで1年くらい前に、瑠璃さんに取材をさせていただきました。

私も昔ちゃおっ娘だったので、『ちゃお』と関われることがものすごくうれしかったです！　自分がやっている「VTuber」を題材にした作品が大好きな本にのる…というだけでもう「相庭先生ありがとうございます!!」という気持ちで。さらに、「参考になったらいいな…とアドバイスさせていただいたことが、どういうふうに作品にとり入れられているんだろう？」とウキウキが止まらず…。できあがった雑誌を開いたときは、あっと言う間に読み終わってしまいました（笑）。何回も読み返しています！

まずは、らびちゃんの配信環境や、機材でしょうか。あと、相庭先生から「VTuberってどういう存在なんですか？」という質問を受けたときに「自分のなりたい姿でやりたいことができる、理想の自分のになれる、すばらしい職業だと思っています」とお伝えさせていただいたんです。それがモノローグとして反映されていて…！　「VTuberって何？」っていう子にもわかるように、お話ししたことが作品の中にちりばめられていたと思います！

私は配信とかしたことがなくて…。「配信中、VTuberはどう思ってどう行動するんだろう？」みたいな気持ちがよくわからなかったんです。でも、瑠璃さんからファンの方との交流のお話をきいて、「そっか、こういう行動が楽しいんだ！」という感情を教えていただけて。まんがの中で形にしようと思いました。

確かに配信のシーンは「あ、知ってる！　こういう感じ！」と思いながら読ませていただきました…！

ヒロインの兎愛ちゃんは、感情激重でおもしろいキャラクターですよね。どうしてこういう子にしようと思ったんですか？

なんか…『ちゃお』の本誌のヒロインは、けっこう明るい子が多くて。暗い子がほぼいないので、ひとり暗い人間を描こうって思って…（笑）。

なるほど…！（笑）　兎愛ちゃんは基本的には私とは真逆のキャラクターだと思うのですが、自己肯定感が低めとか、感情が重たい部分は、ちょっと自分に近いものを感じます（笑）。兎愛ちゃんは「がんばれがんばれ！」って背中を押してあげたくなる、等身大の女の子だと思います。

兎愛は暗くて、らびになるとキラキラして。私の知らないキャラクターを描けて、そこは楽しかったです。

らびちゃんはのキラキラ感は「これぞ『ちゃお!!』」という感じでした♡

兎愛ちゃんが片思いしている希楽くんは、現実にこのくらいキラキラした男子がいたらいいのになって（笑）。あと、相庭先生の描かれるキャラクターは、読んでいて誰も傷つけないというか。心はすごく揺さぶられるんだけど、「なんかやだな」というところがいっさいない、すごく温かいキャラクターで、希楽くんもそうなんです。だからこそ、あの兎愛ちゃんを引っぱれて、おたがいないものにひかれたのかな…と思いました！

第1話で、兎愛ちゃんが希楽くんにいきなり告白しちゃうシーンです。なんの脈絡もなくポロッと「好きです」って出ちゃったところが（笑）。兎愛ちゃんの重たい部分がすごく伝わってきました（笑）。

あともう1か所、「キュン♡」としたところがありまして。最終話に出てきた、とあるシーンの兎愛ちゃんの表情なんですけど。最初に読んだとき「見たことない顔してる！」と思って、しばらく見つめちゃいました。相庭先生の描かれるキャラクターは、表情や一挙手一投足が本当にかわいくて。困ってる顔、泣きそうな顔、変顔ですらかわいいんですけど。このシーンの兎愛ちゃんの表情はすごく美しいです！

ありがとうございます。何も気にしないで描いていたかも…（笑）。でも、このお話を描いているときの私は「すごくノリノリで、筆がのっていた」と担当さんも言っていました。自分でも楽しんで描けたと思います！