小学2～4年生のとき、けっこう絵を描いているような子でした。自由帳にいっぱい落書きしたり、友人たちと絵を描いたり。ちゃおはストーリーもののまんがも好きで読んでいたんですけど、絵がかわいいなと思っていて。『極上!!　めちゃモテ委員長』の北神未海ちゃんがめちゃめちゃ好きだったので、未海ちゃんの絵を写したりしていた記憶がありますね。まんが家さんに「なってみたいな」って思ったこともありました(笑)。アニメの『めちゃモテ』も見ていて、出てきた“香りつきハートネックレス”にも応募していたと思います。

私は内気で勉強もニガテなほうだったんです。ただ、絵を描くのが好きだったんですけど、あまり上手じゃなくて。でも小学生って茶化(ちゃか)す男子が多くて、描いているところをのぞきにきて、いろいろ言ってきたりとか。茶化されること自体もいやでした。自分自身のことがあまり好きではなくて「自分には絵しかない」と思っていたので、そのときは「私は他に何ができるんだろう？」「もうちょっと積極的にしないといけないのかな？」って思ったりしました。

小学校のときにはちゃんと解決できなかったんですけど、中学校・高校に上がることによって、みんな成長していくので茶化す人もいなくなって。時間が解決してくれることがあるって思いました。いろんな人と出会うことによって、コンプレックスだった勉強や運動も、私だけじゃなくて「できない」って子がいたり、それを全然気にしてない子もいて。
「そこまで重く考えなくてもよかったんだ」、「成長することによって変わる部分はあるのかな」と思います。根本的解決にはなってないかもしれないんですが…。小学校の世界だけがすべてじゃなくて、生きていくうちに自分の視野や世界、出会う人っていうのはたくさん広がっていくので。そのときは大事なことでも、視野を広く見たらちっぽけなことだったりするので、悩んでる方はあまり気負わないでほしいなと思います。

小学生のときに読んでいたちゃおに、こんな形で関われるなんて夢にも思ってなかったですし、昔の自分が見たらすごいビックリすると思います。この姿を見せてあげたいくらいです(笑)。毎日起こることがすべて、今までの自分には出会うことがなかったようなことばかりなので、本当にありがたいことだなって思います。今、やりたいことや夢を持ってる方は、どうかあきらめないで、夢を持ち続けてほしいなと思います。

今までは、純粋なラブソングってあんまり歌ってなかったんで、自分にとって貴重な体験だと思っています。純粋な気持ちや、恋愛をどう表現するかっていうことに力を入れました。作詞作曲のみゆはんさん、編曲のみきとPさんの世界観や言葉、音作りだったり、印象を崩さないでAdoとしてどう歌うかっていうのが難しかったですが、“純粋のラブソング”が表現できていたらいいなと思います。