動物が大好きだから『ねこ、はじめました』を始めました!
フツーの日常を猫の視点でほんわか面白く描く『ねこ、はじめました』は、どうやってできたのかな。連載が始まった時のことから、環方先生のこだわりポイントまで聞いてみたよ。
姿はオスネコ、中身は男子高校生の“ニャオ”が、ゆる〜く大活躍!
ちゃお:1巻の描きおろしで、『ねこ、はじめました』連載当初のエピソードが描かれていますが、その当時のことを教えてください。
環方先生:『ねこ、はじめました』は、もちろん動物好きな私が「描きたい!」と思って考えたんですけど、主人公は男の子だし、絵の中に猫ばかりで人が出てこない時もあるし…。『ちゃお』でこの作品が受け入れてもらえるのか、正直心配でした。
でも、2015年にスタートしたこの作品が、今も連載が続くぐらい、ちゃおっ娘のみんなに応援してもらえているのが、本当にうれしいです♪
ちゃお:主人公の“ニャオ”の日常が、とても面白く描かれていますが、どうやって考えているのですか?
環方先生:自分自身が小さいころから運が良くないっていうか…。道を歩けば信号は全部ひっかかるし、遊びに行く前日に風邪は引くし、海外旅行先でその国の歴史に残るレベルの嵐に見舞われたりして、あまりについてないことが多くって…。
でもそれを全部ネタだと思えばいいのでは…と思って、その積み重ねが反映されていると思います。 “ニャオ”は、何があっても悲観的にならないキャラとして考えているので、これからも色々な目にあってもらおうと思っています。
ちゃお:今までのお話の中で、特に気に入っているお話は何ですか?
環方先生:私は動物の形が好きなんですけど、特におしりがかわいくて大好きです! 1巻の4話で、初めて動物病院に行って、お尻に体温計を入れて測る話は、かなり気に入っています!
あと「みんな1回はこれで困ったことあるよね?」と思えるような話が好きですね。例えば、3巻の39話にある「つめに洋服の糸がひっかかかってのびちゃう」とか、4巻の50話にある「くつしたくさい」とか。あれっ、「くつしたくさい」って、みんな1回は困ったことありますよね!?
初めての動物病院。ネコが体温を測る場所は、まさかのお尻!
(1巻4話79p)
チカちゃんに甘えてたら、ニャオのつめに洋服の糸が――!
(3巻39話154p)
落ちてたくつしたを拾おうと口を近づけたら、強烈な匂いが!
(4巻50話108p)
ちゃお:動物を描く時に気を付けていることは何ですか?
環方先生:動物を描く時は、図鑑や写真集などの本やネット画像を、結構多めに調べて描いています。「ここが好き」っていうオタク的なところがあるのも大切な気がしています。
あと、毛のホワホワしているところとかも好きなんですけど、「ここはホワホワだよ」と思いながらペンを入れていますね。意外にこの思い入れは大事かも!
ちゃお:『ねこ、はじめました』で、令和元年の第65回小学館漫画賞・児童向け部門を受賞した時の気持ちを教えてください。
環方先生:受賞を聞いた時、両手をあげて「やったー」って喜ぶような感じじゃなくて、「どうしたんだ?」って頭の中がクエスチョンマークでいっぱいでしたね。
あまりに身に余るものをもらってしまって、「この後悪いことが起こるんじゃないか…」とドキドキしちゃってました(苦笑)。
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動物好きは生まれつき!? 動物とのファーストコンタクトは?
デビューコミックス「干支えとせとら」で干支に登場する12の動物、「いっしょにかえろ。」「オオカミ少年♥こひつじ少女」では犬、「ねこ、はじめました。」では猫。動物をたくさん描いてきた環方先生に動物について聞いてみたよ。
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ちゃお:いつごろ自分は動物が好きだなと思いましたか?
環方先生:いつごろだろ…物心ついたときには好きでしたね。幼稚園の時にはインコを飼っていて、動物が好きだって気付いていたし、隣で飼っていた犬も好きだった。
あっ! でも生まれた時、祖父母の家でオウムを飼っていたので、もしかしたら私の動物好き人生は、オウムから始まっているかもしれないです!!
ちゃお:おもな作品の主人公が犬や猫ですが、やはり犬や猫は好きですか?
環方先生:はい、犬や猫は大好きです。それに初めて触れ合った動物がオウムなので、鳥も好きですね。よく読者のみなさんに、「猫派? 犬派?」って聞かれるんですけど、どっちも好きなんで選べません!!(笑)
ちゃお:自分を動物に例えると、どんな動物ですか?
環方先生:あんまり動物ぽいと思ったことないんですけど、たまにしか外に出てこない、モグラみたいな動物とかかな…。基本的に家の中でひきこもっても苦にならないタイプで、外に出たい気持ちもあるけど、外に出るのがめんどくさくって、結局めんどくさい気持ちが勝って、家にいることが多いです(笑)。
ちゃお:家の中では、何をしてることが多いですか?
環方先生:家ではRPGやパズルなどのゲームや、仕事以外のお絵かきをすることが多いです。その時気になっているアニメやゲームのキャラクターを描いています。描いたらすぐ捨てちゃうんですけど。
小5の時には、まんがのマネ事をして描いていました!
小さいころから身近に動物がいて、動物大好き少女だった環方先生。まんがとは、いつどんな出会いをして、どうやってまんが家になったのかを聞いてみたよ。
ちゃお:まんがとの出会いはいつですか?
環方先生:小学校に入学する頃には、もう読んでいましたね。最初は、家にあった母親のまんがを読み始めたんですけど、私とまんがとのファーストコンタクトは「北斗の拳」でした!
それに幼稚園の頃には、動物が主人公のアニメとかも好きだったので、その時点で「動物」と「アニメ」と「まんが」は、同じぐらい大好きな存在になっていました。
ちゃお:初めて、まんがを描いたのはいつですか?
環方先生:小5ぐらいの時には、絵を描くことが好きな自覚があって、まんがのマネ事をしてよく描いていました。友達との交換ノートに描きあいっこしたり、自分だけで勝手に描いたりしたり…。そういえば4歳ころに描いた絵が実家に残っていたんです。だから、もうその時には絵を描くのは好きだったかも。4歳なのに「キン肉マン」の“悪魔将軍”とか“バッファローマン”とか描いてました。4歳にしてはなかなか渋いと思いました。
ちゃお:まんが家になろうと思ったのはいつですか?
環方先生:絵を描くのが好きだったので、イラストレーターになりたいと思っていましたが、まんが家になりたいとは思ってなかったんです。でも趣味としてまんがやイラストはずっと描き続けていました。実は普通に社会人になって、プログラマーとかIT系の仕事をしていました。でもいろいろあって、まんがを投稿しはじめたら、あれよあれよとまんが家への道が切り開かれて…。まんがを仕事にできて、本当にラッキーです♪
ちゃお:まんがを描く時に、気を付けていることは何ですか?
環方先生:「わかりやすさ」と「読みさすさ」を大切にしています。パッと見た時に、「読むのしんどいな」って思わせないように、ふきだしの位置やセリフの文字の多さに気をつけてますね。
みんなの想像とは真逆をいくような作品を作りたい!
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かわいいい姿とは裏腹な中身に注目!
[ちゃおプラス]で、チワワが主人公の『おいぬさまのココろえ』を連載してくれた環方先生に、連載についてや、これからの作品作りについて聞いてみたよ。
ちゃお:『おいぬさまのココろえ』を考えたきっかけは何ですか?
環方先生:この連載の前に連載の人間の読み切りをやったばっかりだったので、人間じゃないものを描きたいと思ったのと、すれ違いばかりでかみあってない話が好きだったりするので、チワワというかわいい存在が、見た目と違って偉ぶっているお話にしようと思いました。
主人公のココは、考えられる限り自信満々でお高くとまった存在にしていきたいと思っているので、ぜひお楽しみに!
ちゃお:これから、描いてみたいまんがは何ですか?
環方先生:動物だったらタヌキやキツネは描いてみたいですね。でも、まんが家さんみんな、タヌキやキツネは描きたいと思うから、描くチャンスないかもって思っていたりも…。あっあと、かわいい女の子は常に描きたいと思っています。
動物にしてもかわいい女の子にしても、みんなが「こういう話になるだろうな」とか想像していることとは真逆のお話を考えたいですね。
ちゃお:ちゃお読者にメッセージをお願いします。
環方先生:『ねこ、はじめました』の“ニャオ”は、これまでもいろんな面を描いてきたのですが、これからも新しい一面を発掘していきたいなって思っています。『おいぬさまのココろえ』も合わせて、たくさん楽しんでほしいです!!
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今までのファンも、これから初めて読む人も読んで損なし、大満足の1冊です!!
誕生日:8月18日 星座:しし座 血液型:O型 趣味:旅行・献血
おもな作品:
ねこ、はじめました
カレシ・レシピ
オオカミ少年♥こひつじ少女