きらりん☆レボリューションスペシャル対談☆ 中原☆杏先生×久住☆小春

全国のJSを夢中にさせ、メガヒットとなった『きらりん☆レボリューション』の生みの親・中原先生と、主人公の”月島きらり”として大活躍した久住さんは、2006年4月にアニメが始まる頃からのお付き合い♪
2009年3月にアニメが終了してから12年。ついに今年いよいよ念願かなって再会! 久住さんに会うのをとっても楽しみにしていた中原先生のテンションが上がりまくりの中、対談はスタートしたよ。

―――中原先生と久住さんは、会われるのはいつぶりですか?

中原:アニメやライブとか全部終わって、お疲れ様会みたいなパーティーがあったよね。

久住:あ~ありました! 確か中野サンプラザでファイナルステージをした後だった。

中原:あの日以来だよね。2009年の5月ごろ? もう12年以上経ってるのか。今日の対談は、お話をいただいたときからすっごく楽しみにしてたけど、小春ちゃんが私のことを覚えているか、心配でもあったんだよね。

久住:覚えてますよ~~~。アフレコ現場とかライブ会場とかで、何度もお会いしたじゃないですかぁ~。

中原:覚えていてくれて、うれしい! あのパーティーの日、最後にMilky Way[ミルキーウェイ:アニメの中で、“月島(つきしま)きらり”、“雪野(ゆきの)のえる”、“花咲(はなさき)こべに”で結成したユニット]の3人ひとりひとりとハグしたのを、今もすっごく鮮明に覚えています♪

―――初めて会ったときのことは、覚えていますか?

久住:たしかアニメの記者発表の日ですよね。

中原:そうだと思う。小春ちゃん、ポスターのきらりと同じ衣装を着てて、すごくチャーミングで、目がくぎづけになってた。そういえば、あの日、アフレコ(アニメの絵に合わせて声の演技をする)もしたよね。

久住:はい。当日はきらりは星司(せいじ)君と出会うことでアイドルの道に進むので、そのシーンのアフレコをやりました。でも星司役の保志総一朗(ほしそういちろう)さんがスケジュールの都合で来れなくって、別の役者さんが星司役をやるっていう不思議なことが起きてました(笑)。

▲2006年3月に行われた『きらりん☆レボリューション』
アニメ化記者発表で、アフレコを披露する久住小春さん。

―――人生初めての声優のお仕事はどうでしたか?

久住:もう、ただただ一生懸命やるって感じでした。最初から急にプロの声優さんと一緒にできないので、みんなより早くスタジオに入って練習してから本番に入ってました。確か1・2話は他の声優さんとは別に私だけ収録して、後から編集してもらったんですが、だんだんとみなさんと一緒に収録できるようになって…。それがうれしかったですね。

中原:えー小春ちゃんは、最初からすっごく上手だと思いました。正直、アイドルの方が主人公の声を演じるって聞いたとき、「どうなるんだろう」って不安もあったけど、「えっ。13歳のアイドルの子がこんなにできるの?」って、驚いた記憶があります。

久住:なんか、恥ずかしい……けど、うれしいです! でも、この前ツイキャス(動画配信サービス)で、アニメの一挙放送があったんです。私、ファンの方から教えてもらって見たんですけど、最初の方「私のアフレコ、やばっ」って思って(苦笑)。
そのとき10万人ぐらい見てたんですけど、みんなコメントを投稿しながらすごい盛り上がってて! 私もうれしくなって、3回ぐらいコメントしてみたんです。でも投稿の数がたくさんすぎて、すごい勢いで流れていっちゃって……。私の投稿、誰にも気づかれてないと思います(笑)。

アニメの世界を飛び出し、“月島きらり”として主題歌を歌ったり、歌番組に出演したり、「おはスタ(テレビ東京系)」にレギュラー出演したり、どんどん活躍の幅が広がっていった久住さん。
アニメ2年目には“きら☆ぴか”、3年目には“Milkey Way”というユニットを組んで、ライブ活動を本格的に行うようになり、さらに『きら☆レボ』を盛り上げていたよ。

―――『きらりん☆レボリューション』1番の思い出は何ですか?

久住:やっぱりアフレコですね。最初、全然できなくって……。おばあちゃん役の野沢雅子(のざわまさこ)さんとか先輩方にめっちゃ教えてもらいました。自分がどんどんできるようになっていくのがうれしかったし、毎週アフレコ現場に行くのがすっごく楽しみでした。

中原:私は小春ちゃんがきらり役になってくれたことですね。アニメが人気になったのも小春ちゃんのおかげだと思うし! 当時、私も本当に忙しかったけど、アフレコ現場やライブに行って、小春ちゃんに会うのがすっごく楽しみでした♪

久住:ライブ、たくさんしましたね。最初の頃は、曲数が少なかったから、1日4回公演だった気がする。といっても3年目の最後のライブも1日3回公演でしたけど(苦笑)。

中原:私は楽しんでライブ見てたりしてたから「本当にお疲れ様です」としか言えない……。そうそう、ライブのときとか「チャンス」の曲で衣装が替わるタイミング、実はいつもドキドキしながら見てたよ。

久住:あ~早替えのところですよね。あの衣装すっごく大変でした。めっちゃ重かったし、暑かった! でも早替えのとこはいっぱい練習したので、1度も失敗したことはありません!!

―――最近、自身のTikTokで『きら☆レボ』メドレーのダンスを披露していましたね。きっかけは何ですか?

久住:TikTokで“『きら☆レボ』の曲、どれだけ知ってる?”っていうのがあるって、ファンの人に教えてもらったんです。そのメドレーを踊ってほしいってリクエストをもらったので、踊ってみました!

中原:さっきスタッフさんに見せてもらったけど、すごい完璧だったし、とってもかわいかった。どのくらい練習したの?

久住:いや、練習してないです。

中原:えっ!!!!! いっぱい練習したのかと思った。

―――今改めて、2004年から約5年間のまんがれんさい、2006年から約3年間のアニメ放送をふりかえって、『きらりん☆レボリューション』はどんな存在だといえますか?

久住:やっぱり、私の代表作ですね。みんな、私のこと“月島きらり”だと思ってるんじゃないかな(笑)。

中原:もちろん、私にとっても代表作です。忙しくて大変だったことも含めて、本当に思い入れがあります。アニメもまんがのれんさいも、終わってから12年以上経ってるのに、なぜだか最近の出来事のように感じています。

久住:私もつい最近って感じなんですよね。でもここ3~4年ぐらい、お仕事とかで会う20歳前後の方々に「『きら☆レボ』見てました!」とか「きらりちゃん、大好きでした♪」と言われることが多くなって。あのときアニメを見てくれていた子どもたちが大人になったんだと思うと、ずいぶん時が経ったんだなぁと思い始めています。

―――最後に、今のちゃおっ娘にメッセージをお願いします。

久住:『きらりん☆レボリューション』のこと、ぜひ知って欲しいです! アニメは私が主人公のきらり役を演じてて、主題歌も歌ってます。お話がめちゃくちゃ面白いので、ぜひ見てはまってほしいです♪

中原:小春ちゃんのきらり役は、本当にイメージがぴったりで、すっごくかわいいんです♪ ぜひ一度見てほしい!

当時のCDや本などを見ながら、トークが止まらない中原先生と久住さん。12年以上会ってなかったのに、ついこの前まで会っていたかのように、会話が弾んでいたよ。

今回の対談の様子を中原先生がまんがにしてくれたよ!

●あらすじ
元気いっぱい・食欲旺盛な月島きらり14歳。
みんなはアイドルのSHIPS(シップス)に夢中でも、そんなの全然関係ナシ!
そんなきらりが、ある日出会った男の子に一目ぼれ。なんと彼の正体はSHIPSの星司(せいじ)だった!
星司に近づきたいと思ったきらりは、全世界に向けて「アイドル宣言」しちゃった!?

「きらりん☆レボリューション」はちゃおプラスで全話配信中!まだ読んだことないコは読んでみてね。

ちゃおチャンネルでは『きらりん☆レボリューション』のアニメが第1話から第5話まで配信中。
コミックスも紙はもちろん電子書籍でも発売しているよ。ぜひチェックしてね!

こちらも読んでね⇒中原杏先生スペシャルインタビュー

久住小春

1992年7月15日生まれ、A型。新潟県出身。2005年、モーニング娘。に加入しデビュー。2006年「きらりん☆レボリューション」の主人公・月島きらり役として声優&ソロデビューを果たす。モーニング娘。卒業後は、ファッション誌『CanCam』の専属モデルとしても活躍。現在は、女優、声優と幅広く活躍中。

●インスタグラム:koharu_kusumi.official
●TikTok:@kusumikoharuofficial
●アメブロ:https://ameblo.jp/kusumikoharu-blog/

中原杏先生

2月8日生まれ、みずがめ座。O型。
2000年『スイートレッスン』でデビュー。
2006年『きらりん☆レボリューション』で第52回小学館漫画賞・児童向け部門で大賞受賞。
現在『この恋が、罪だとしても』をれんさい中。

撮影/齋藤大嗣
スタイリスト/橘内茜
ヘア&メーク/高橋有紀(Lysa)
構成・文/綱島深雪

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