はっちゃけラブコメから純愛、こわ~い話まで!さまざまなジャンルでちゃおっ娘を夢中にさせてくれる中嶋ゆか先生にズームイン! 魅力的なキャラクターたちについてなど、中嶋先生の本音トークをチェックしてね!!
わちゃわちゃしたラブコメを描いていると自分もすごく楽しいし、読者さんも楽しんでもらえるかなと思ったのが最初ですね。天然の女の子を主人公にしたくて、ラブコメにするとどんな感じになるかなと妄想した結果、こんな風にはっちゃけに(笑)。読者さんが好きなものをたっぷり入れたかったので、魅力的な男の子をかっこよく登場させて、どういうキャラクターや物語を読みたいかを少しずつ組み合わせていきました。
キャラクターすべてに毎日の生活があって、ひとりの人間であるということを意識しています。
――今回特集される作品の中で、特に印象的な作品はありますか?
デビューして初めて3回れんさいで描いた『きらきらひかれ』ですね。自分の好きなオタクネタをつめこんだので、すごく描いていて楽しかったです!!だけど初めてのれんさいでペースがわからなくって…。当時、しめきりに追われすぎて記憶がない日々を過ごしました(苦笑)。初めてコミックスとして発売できた作品でもあるので、とても印象に残っています。『きらきらひかれ』
――今回配信される作品は、純愛ストーリーから天使ものまで!中嶋先生の作品はたくさんのジャンルがありますね。
そうですね。私は作品をつくる時、いろいろな映画やアニメを見ます。その時に盛り上がった感情や気持ちのおもむくまま、「自分もこんな魅力的なキャラを描いてみたい」と考え始めるので、ジャンルが人より幅広いのかもしれません。――好きな人が病を抱える物語の『となりのオバケさん』や、病気で亡くなり天使となったヒロインが主役の『わがままなツバサ』。悲しいお話のときに意識していることはありますか?
『となりのオバケさん』も『わがままなツバサ』もキャラクターとはいえ、人が命を落とす物語なのでネガティブなイメージを感じる人もいると思うんです。でも私は魂が残って、そこから始まるものがあるんじゃないかと思っていて…。だから「再出発」とか「前向きでポジティブな気持ち」を込めて描きました。それが読者さんに伝わってるといいなと思っています。(左)『となりのオバケさん』(右)『わがままなツバサ』
中嶋先生の作品は、特にキャラクターひとりひとりが大切に描かれています。キャラクターを作る時のこだわりを教えてください。
私は作品の中に「オタク」のキャラクターを登場させるのが好きなんです。何かに一途なキャラクターは生き生きと動いてくれるし、読者さんにもパワーが伝わって元気になるかなと思って。ちょっとだけ登場するサブキャラも大事にしています。キャラクターすべてに毎日の生活があって、ちゃんとひとりの人間として思うように心がけて想像しています。サブキャラが活き活きすると、ストーリーにも奥行きが出るような気がします。オタクモード全開のヒロイン・イルカ
(『きれきらひかれ』第1話16ページ)
『天使と悪魔とわたし。』は“妄想”をふくらませた結果、はっちゃけラブコメに♪
――ちゃお本誌れんさい中の最新作『天使と悪魔とわたし。』はどうやって生まれたのですか?
ちゃおで大人気れんさい中!『天使と悪魔とわたし。』
『天使と悪魔とわたし。』
恋を知らずに育ったシスター見習いの天音が、天使と悪魔のイケメン2人と出会って…!?
――主人公・天音(あまね)の厳しい(?)お父さんが大人気のキャラです!
私の実際の父は優しくて、何をしても応援してくれるタイプだったので「真逆だったらどんな感じなんだろう?」と想像してできたのが、あのキャラクターです。ラブストーリーが進む上で、何でもかんでも物事がうまく進んでしまうと面白みに欠けますよね。その点で「お父さん」のキャラクターは壁のように立ちはだかる存在になってくれて、それをクリアすることで読者さんが楽しいと思ってくれるとうれしいです。大事な娘・天音を守ろうと奮闘するお父さんは、神に仕える聖職者
(『天使と悪魔とわたし。』1巻 第1話25ページ)
『COLORS!』連載当初は、ちゃおっ娘にひかれないか心配していました!
――今までの作品の中で、特に思い入れが深いものはどれですか?
『COLORS!』です。れんさい当初、正直こんなにいい反応がいただけるとは思っていませんでした。もちろん自分は楽しみながら描いていたのですが、ヒロインの真冬(まふゆ)は、きわどい妄想をするキャラクターなので、読者さんにひかれないかなぁ~と心配していました(苦笑)。でもファンレターを読むと、みんな実は似たような妄想をしている…!というのが分かって嬉しかったです。憧れの人を前に、暴走する妄想を必死に抑える真冬
(『COLORS!』第1巻/第1話35ページ)
『COLORS!』
超お嬢様の真冬が家を飛び出して行き着いたのは、憧れのアイドル“SKY CHAIN”のシェアハウスだった!!
――キャラクタ―を考えているうちに、先生自身と似てきたりするのでしょうか。
はい、特に真冬の“妄想好き”は1番自分に似ています(笑)。 人形に魂がやどる『ロマンチックアンティーク』も、自分が実際に「球体関節人形(きゅうたいかんせつにんぎょう)」に興味を持ち始めたのがきっかけで物語をつくり始めました。自分の一部や身近なところから想像をかき立てて、キャラクターをふくらませています。『ロマンチックアンティーク』
“少女まんが”の奥深さに気づいて、照れずに描こうと決めました
――まんが家になりたいと思ったのはいつ頃ですか?
少女まんが雑誌を買ってもらい始めた小学3年生の頃から、ずっと夢は“まんが家”でした。まんが雑誌にはいろんな作家さんの作風がつめこまれているので、人によってこんなにも想像していることが違うんだって発見して…。「自分も表現したい」「まんがしかやりたくない」と思っていました。――“少女まんが”を描こうと思ったのはどうしてですか?
小さい頃は、自分はボーイッシュで少年まんがが好きだと思っていました。でも本当は「“恋愛”は自分には遠いものだ」と思って、少女まんがに遠慮していた気がします。 高校生のときに恋愛ものを描こうとして、ヒロインの気持ちを描くことは、こんなにも繊細でむずかしくて奥が深いのだと気づきました。同時に本当はすごく“少女まんが”が好きで、描きたかった自分がいたのも実感して、もう照れずに少女まんがを描こうと思ったんです。――今、まんがを描いていて、大切にしていることは何ですか?
読者さんがいつか少女まんが雑誌を卒業して大人になったとしても、ずっと心の片隅に残っていて、励ましになるような作品を描きたいという気持ちです。いつもその気持ちを大切に作品に向かっています。――まんが家になりたいちゃおっ娘にアドバイスをお願いできますか?
私の物語を考えるスタートは“想像”です。想像するために、いろんな作品を見て読むことが大切だと思っています。そこからわき出た気持ちを、形を気にすることなく、照れたりしないで表現してみるといいと思います。 絵をもっと上手に描きたいと思った時、描きたいものをよく“観察する”ことから始めました。また練習としてトレース(※)することも大事だと思いますので、ぜひやってみてください! (※真似して描き写すこと)――最後に、ちゃおっ娘にメッセージをお願いします。
いつもお手紙ありがとうございます。お手紙の中で、作品の感想や今はまっていること、まんがのイラストやみんなが考えたお話しなどを見たり読んだりしていると、とても楽しいです。私の想像がふくらみます! またれんさい中の『天使と悪魔とわたし。』はもちろん、今回特集される作品の感想などを聞かせてくださいね。ちゃおで大人気れんさい中!『天使と悪魔とわたし。』
▼あらすじ▼
厳格な父の元、恋を知らずに育ったシスター見習いの天音。
そんな天音が転校した先の学校で出会ったのはイケメンの天使と悪魔の2人で…キケンな恋の誘惑の前に天音は!?
はっちゃけラブコメからナミダが止まらない純愛ものなど…中嶋ゆか先生の名作!!
『恋がはじまらない!?』
▼あらすじ▼
私立祈ヶ丘学園のクールビューティー立花咲夜。
みんなから憧れられるカノジョの正体は乙女ゲーム大好きな夢女子。
いつも通り隠れて乙女ゲームをしているところを学園No.1さわやかイケメン・陽ノ宮朝登に見つかってしまい…!?
『わがままなツバサ』
▼あらすじ▼
長い闘病生活の末に命を落とした紗良は、それまで支えてくれた家族や友人に恩返しをするために“祝福の力”を持つ天使として生きることを決意して…
新米天使が贈る、愛と浄化のピュアストーリー!
『となりのオバケさん』
▼あらすじ▼
高校進学をきっかけに、あこがれのひとり暮らしをはじめた七実。でも隣の住人は、見るからに怪しい青年・虹。
虹のナゾすぎる言動が気になる七実は、いつしか彼に心ひかれていき…
『寄り道のふたり』
▼あらすじ▼
時には「寄り道」することで、人生の大事な一面を感じることができる…
あなたの心のすみっこをそっと揺さぶる不思議でハートフルなストーリー
『ロマンチックアンティーク』
▼あらすじ▼
アンティーク人形のエミリィは、自分も人の心をやどし、人間と恋をしてみたいという願いを持っていた。
ある日、神様の力によりその願いが叶うことになって…
心をもったアンティーク人形のピュア恋物語
『キミのためならっ!』
▼あらすじ▼
向島初は彼氏いない歴15年。今年こそ素敵な出会いを夢見る高校一年生。
何でもできる完璧な兄・静夏のことをとても自慢に思っている。
ある日、幼なじみで初恋の相手でもある大河内冬牙が初の学校に転校してきて…