
2024年2月号からは本誌で新れんさい『こいしか!~恋はしかく?~』がスタートする森田ゆき先生。
恋ゴコロをていねいに描き、全ちゃおっ娘をキュンキュンさせつづけるリラルラブの名手としても大人気だよね。
そんな森田先生に『片想いミステイク!』の誕生秘話からまんが家になるまでを聞いたよ。
『片想いミステイク!』では今まで以上にキャラクターによりそってお話を進めています
--『片想いミステイク!』はどうやって誕生したんですか?

『片ミス!』の前の作品『ボーイフレンド』は、わりとシリアスなお話だったので、担当さんとの打ち合わせで「次回作は
コメディーっぽい話がいいのでは?」とか「
部活みたいにキャラクターがぐいっと1か所に集まって展開していくのはどうかな」とかいろいろ話して、
生徒会を舞台にした『片想いミステイク!』ができました。
そして、コメディなら・・・とキャラクターについて考えた結果まっすぐ「好き」をつらぬく日高つばさのキャラクターが生まれました。
--現在6巻まで発売されてる『片想いミステイク!』で、お気に入りのシーンはどれですか?

2巻に収録されている
9話の、つばさが士郎のことを「ほっとくとすねる めんどくさいところとか!」と言うシーンです。このセリフがつばさから出てきたときに、改めて
「そうか、士郎はめんどくさい男だったのか!」と気づけたんです。キャラクターが動くことで、作家自身が気づくこともあるのだな、と知れた瞬間でした。
士郎のことを「めんどくさい」と言い切れるのはつばさだけかも!?
『片想いミステイク!』2巻より
--『片ミス!』の中で思い入れのあるお話はどれですか?
3巻・12話です。実はこの作品、12話で最終回の予定だったんです。
だからこそ、その時にこのキャラで出来ることは全部描ききったつもりです。
つばさのまっすぐなところとか、士郎の良さは出せたのかなと。そうしたら、
ありがたいことに読者のみなさんから好評で、れんさいを続けられることになったんです。なので、いろいろな意味で思い出深いお話です。

実は最終回の予定だった!という12話。
『片想いミステイク!』3巻より
全作思い入れがあるけど、今描いてる作品が1番だと言いたいです!
胸きゅんが止まらない森田先生が描く恋物語は、どんな風に誕生しているのかな? 作品づくりについて、森田先生に直撃してみたよ!
--今までで1番思い入れがある作品は何ですか?

う~ん。どの作品もその時点の自分が一生懸命描いていて、全部同じぐらい思い入れがあります。どれってひとつは選べないですけど、
いつでも「今描いている作品が1番思い入れがある」と言いたいです! 連載中の『片想いミステイク!』は、今までの作品以上に
キャラクターの感情によりそってお話を進められるように気をつけています。いろいろうまくいかなくて悩むこともありますが、基本は楽しく描いています!
小学生のころの初恋相手・士郎(右)に再会したつばさは、閑也(左)とカレカノのふりして、士郎に猛アタック❤
3人それぞれの感情に注目しちゃおっ!
--ストーリーやキャラクターはどうやって作っていますか?
日常的にネタ探しはしているんですけど、結局、考えなきゃいけない時に机に向かって考える感じですね。
子どもの頃からまんがが大好きだったので、「まんがのあるあるネタ、私もやりたい!」と思って描いてみることもあります。きっとこれ、まんがオタクあるあるですよね(笑)。 キャラクターは、
アイドル雑誌を読んでみたり、身近な家族や友だちを参考にしたりして作ることもあります。
--ストーリーを作る時に、1番大切にしていることは何ですか?
キャラクターの感情がちぐはぐにならないようにすることですね。ストーリーを決めて脳内ではOKだと思っても、いざ描き出したらキャラクターの感情とは合わないことがあって……。だからストーリーはふわっと決めて、あとは
キャラクターを動かしながら3歩進んでは3歩下がって、また進むって感じで描き進めています。
-- 今までいろんな女の子を描いてきていますが、「自分に似てるなぁ」って思うキャラクターはいますか?

どのキャラクターも設定を考えて描き分けているつもりですが、自分ではわからないけれど、
モブなどのキャラクター含めて、何かしら「自分」と似たような部分があるのかもしれません。結局、描いているのは自分なので。ただ、それは自分でも気づけないくらいの些細な部分かもしれません。
右:『ボーイフレンド』の主人公・宇佐美沙良は明るく活発。幼なじみ・柚流への恋心に悩み続ける。
左:『センセイには恋しない!?』の主人公・河合茉由香は、勉強が苦手でちょっと天然系?
初めてまんがを読んだのは幼稚園の時。それから大人になった今もまんが大好きです。
森田先生はいつまんがに出会って、どんな子ども時代を過ごしたのかな。まんがオタク女子へと進んだ子ども時代にせまったよ。
--子どもの頃からまんがが好きだということですが、いつからまんがに興味を持ち始めましたか?
初めてまんがを読んだのは幼稚園の時でした。まんが好きの叔母が、買ってくれたのがきっかけです。それでまんがが好きになって、
小学1年生の秋ごろには、親に頼みこんで毎月少女まんが雑誌を買ってもらっていました。叔母がいらなくなったまんがをくれたりしたので、いろんなまんがを読んでいましたね。
--それからずっとまんがが好きだったんですか?

はい。その後、中学生・高校生と上がって、周りの友達もまんが好きが多かったので、
本当にまんが一筋で生活してきました(笑)。今ももちろんまんがが大好きです!ネットで買うこともありますが、私が
好きなのは、書店に行って知らないまんがを、表紙をパッと見て買うこと。これが楽しくって、子どもの頃からずっと変わらないですね。
「たとえまんが家になれなくても、一回本気を出してみよう」と思って、まんが家への一歩を踏み始めました
まんが一筋に生きてきた森田先生がまんが家になるまでと、まんが家になってからのことを聞いたよ。ちゃおっ娘へのメッセージも!
--まんが家になりたいと思い始めたのは、いつごろですか?

少女まんがのコミックスには、
まんがの描き方とかまんが家さんのエピソードがおもしろおかしく描いてあるものが多いですよね。幼稚園からまんがを読んでいた私は、
それを読んで「楽しそう。私もこれやりたい!」って思って、
小学校低学年のころには、まんが家になるのがばくぜんとした夢になっていました。
--まんがを描き始めたのはいつごろですか?
初めてまんがを投稿したのは高校を卒業してからです。その後、描かない時期もあったりしましたが、やっぱりまんがが好きでまんが家になりたいと思って22歳のときに『ちゃお』に投稿しました。そして担当さんがついて、その後デビューすることができました。あの時、
たとえまんが家になれなくても、一回でいいから人生で本気出してみよう!と思って投稿してよかったなと思っています。
--デビューした後ってどのような感じでまんがを作るのですか?

デビュー後には担当さんがつきます。基本的には担当さんと打ち合わせしながらまんがを作ります。
打ち合わせは、カフェなどですることが多いのですが、そうすると
いろいろな人を観察することができるんです。ある担当さんとは、
読者世代の子たちが集まる原宿で打ち合わせすることもありましたね。そこで知れたことも沢山あって、それが自然とまんがのストックになっていると思います。
--ちゃおっ娘にメッセージをお願いします。

『片想いミステイク!』の今後の展開はもちろん、
これからもちゃおっ娘がおもしろがってもらえるような作品を描いていきたいと思っています。がんばりますので、楽しみにしていてくださいね。
『片想いミステイク!』
▼あらすじ▼
小さい頃から転校つづきだったつばさは、中2の転校初日に初恋の人・士郎に再会。
ところが、士郎は当時と違い女の子嫌いの冷たい人に。
それでも思いが止められず、どうにかして士郎に近づきたいつばさは、あの手この手で士郎に猛アタック!
恋にまっすぐなつばさを応援したくなるむずキュン❤ラブコメ!
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『ボーイフレンド』
▼あらすじ▼
好きだと気づいたときには、彼にはもう「彼女」がいた――
幼なじみの柚琉に片想いをしている沙良。
柚琉には、くるみという彼女がいることも知っている。この恋をどうにかしたいわけじゃない、そう思っていたけれど……。
切ない片恋に胸がしめつけられる・・・。
『センセイには恋しない!?』
▼あらすじ▼
憧れの先輩にフラれ、成績は最悪で留年寸前。そんな高1の茉由香の前に現れたのは、口は悪いけど頭はいい同級生の市原。
最初はまったく興味がなかった茉由香だけど、市原の失恋をいっしょに乗り越えたり、茉由香の成績を上げようとふたりで奮闘したりしているうちに、少しずつ気持ちが変わりはじめ・・・?
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