「さくら前線」由紀ちゃんの言葉の真相。「純★愛センセーション」ファンタジックな恋愛漫画の視点。「エンジェル・ハント」本当のラスト。おおばやしみゆき先生インタビュー【第3弾】描き下ろしイラストも公開中!

エンジェルハント

©︎おおばやしみゆき(小学館)2002

大人気ちゃお漫画家・おおばやしみゆき先生の代表作「エンジェル・ハント」「さくら前線」「純★愛センセーション」について、連載中の思い出や今だからこそ明かされる秘話を聞いてみました。第3弾では「エンジェル・ハント」について紹介します。

当時の読者だった! つづ井さんのコミックナタリーさんの記事を読んで。「本当にありがたいです。」

ーー話題となったコミックナタリーさんでのつづ井さんのインタビュー記事では、「エンジェル・ハント」への愛が語られていましたが、いかがでしたか?

おおばやしみゆき先生

おおばやし先生:
本当にありがたいです! あんなに気に入って読んでいただけたなんて、ただただありがたいです。

 

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ちゃおっ娘のみんな集まれー! ちゃお作品が無料で読める「ちゃおコミ」リニューアル記念、“ちゃおから生まれた”つづ井と止まらぬ思い出トーク

ーースペシャル描き下ろしイラストについて、描いているときのイメージなど教えてください。

おおばやしみゆき先生

おおばやし先生:
ナタリーさんの記事公開がクリスマス付近だったので、クリスマスっぽくかわいらしい服を着せました。また、実はいつもとちがうペンを使って描いてみました。

当時の「ちゃお」では異色のファンタジー「エンジェル・ハント」

ーー当時のちゃおでは異色のダークファンタジーでしたが、あの作品を描こうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか。

おおばやしみゆき先生

おおばやし先生:
もともとファンタジーを描きたいなと思っていたんです。けれどなかなか描く機会がなく、コンペも通らずといったかんじでした。そんななか、当時の担当の方の理解もあって、なんとか連載をスタートすることができた作品です。
ファンタジーを描きたかった理由としては、実は、私がリアルで日常に沿ったお話は読んでいてしんどいなと思うことが多く、「こんなはずないな」ってツッコミを入れちゃうんですよね。だけど、実際にはないような世界なのであれば、夢みたいなお話しも描けちゃうんです。

ーー連載当時を振り返って、何か記憶に残っていることなどありますか?

おおばやしみゆき先生

おおばやし先生:
実は当時はとにかく忙しすぎて、ほとんど記憶がない状態だったんですよね。連載の原稿も進めて、あとは付録のイラスト描き下ろしなんかも進めて、とにかく忙しかったです。 「エンジェル・ハント」で、ちゃおの付録のタロットカードイラストを描き下ろしたことがあったのですが、カード全種を短期間で描き下ろさなければならない状態で、あれは大変でしたね。しかも引っ越しの時期と重なってしまって、肉体的にもキツかったです。実際体調を崩してしまったりもしたのですが、それでもタロットカードは描きたかったんです!

ふろくのタロット

©︎おおばやしみゆき(小学館)

おおばやしみゆき先生

おおばやし先生:
自分の作品は、デビューしてしばらくや連載の最初の頃、「アタック★オン」(ちゃお1996年5月号~1996年12月号連載)の時なんかは嬉しくて何度も読み返していたりしていたんですが、そこから先は、自分が描いたものをじっくり読み返している場合じゃないほどの忙しさでした。

ーーそんなとんでもなくお忙しいなかでも「エンジェル・ハント」で思い入れのあるシーンはありますか?

おおばやしみゆき先生

おおばやし先生:
おばけ屋敷の中で出会う双子の狐はお気に入りです。たまにあの双子を描きたいなって気持ちになることもあるんですけど、「エンジェル・ハント」といえばやっぱり天音と真由なので、実際なかなか描く機会はないんですけどね・・・(笑)
でもあの双子は好きです。

狐双子

©︎おおばやしみゆき(小学館)2003 「エンジェル・ハント」第3巻より

 

ーー「エンジェル・ハント」は制服などお洋服のデザインも当時の読者を夢中にさせたポイントの一つだと思うのですが、デザインは何か参考にされていたんですか?

『エンジェルハント』のコミックス

©︎おおばやしみゆき(小学館)

おおばやしみゆき先生

おおばやし先生:
基本的にはフィーリングでしたね。
かわいい女の子にヘンテコでちょっとかわいらしい服を着せるのが好きだったんですよ。でもそういうのって、年齢層が上になるほどなかなか受け入れられないかなと思っていたので、ちゃおで描きたいと思った理由の一つになっていたのかもしれません。

「エンジェル・ハント」本当のラスト

「エンジェル・ハント」はラストがかなり印象的で今でも記憶に残っている読者が多いのではないのでしょうか。
兄妹として暮らすことにした天音と浜崎。真由たちとの思い出はかけがえのないものとして心に残っているものの、その後、もう二度と会えなかったのでしょうか。おおばやし先生が“あったかもしれない未来”を語ってくれました。

『エンジェルハント』4巻のコミックス

©︎おおばやしみゆき(小学館)2004

おおばやしみゆき先生

おおばやし先生:
きっとみんなまた出会います。
合流して、2人(天音と浜崎)の正体を秘密にしてくれるでしょうね。
でもそれは異界の意に反することになるので、後々は大きな戦いが始まるかもしれないですね。例えば異界の反乱軍と結託して挑むかもしれません。
でもきっとハッピーエンドですよ。

ーーおおばやし先生にとって「エンジェル・ハント」はどういう作品ですか?

おおばやしみゆき先生

おおばやし先生:
好きなものを全部詰め込んだ作品です。

いかがでしたか?
もしかしたらあったかもしれない、「エンジェル・ハント」結末のその後を思いながら、是非読んでみてください。作品購入リンクは下部にあります。

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エンジェルハント

「エンジェルハント」


▼あらすじ▼

私は天音(あまね)、中学生。パパは神父でスゴ腕のエクソシストなんだ。パパに幽霊に近づくことは止められてるんだけど、問題が。それはクラスメートの真由(まゆ)の存在。幽霊に興味のある真由が、幽霊退治すると言いはじめて、私も巻き込まれちゃって…。果たして私の運命は?




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おおばやしみゆき先生

9月4日生まれのおとめ座。血液型はB型。大阪府出身。

デビュー作は「ミラクルミステリートイレットへようこそ」(1993年ちゃおデラックス秋の号に掲載)

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